2020年1月24日から、一念発起して「CEO.FM」というポッドキャストを始めています。 2/9現在、エピソード#17まで配信済です。 365日、毎日配信を目標に、今のところ継続中😁
CEO.FMの配信テーマ
タイトルにもある通り、CEO.FMは「クリエイティブが輝ける組織をエンジニアリングする」番組です。 番組名の「CEO」は、いわゆる最高経営責任者の意味ではなく、以下の頭文字の略称です。
- Creative(クリエイティブ)
- Engineering(エンジニアリング)
- Organization(組織)
私は、リブセンスでエンジニアリング・マネージャー(EM)、副業で技術顧問を複数社経験しています。
その中で、エンジニアをはじめとするクリエイティブ職種が力を発揮できる環境(組織)には、一定再現性があるのでは?という仮説(というかどちらかというと確証に近いもの)が湧いていました。
書籍「ティール組織」との出会い
様々な現場で奮闘しながら出会ったのが、ティール組織という書籍。
衝撃。私がこれまでの経験から感じていた課題感や前述の仮説と見事に一致していたからです。
4年ちょっと前のリブセンス・アドベントカレンダーで書いたブロク記事「21世紀型のクリエイティブな働き方・思考・組織の新しいあたりまえ」でも、自律的に働くこと/ホラクラシーについて言及していたり、昨年(2019年)5月に行われたGotanda.EM #2でのLTでは、従来の管理型ではない新しいマネジメントに注目していることに言及しています。
私にとって、ティール組織の在り方は、「クリエイティブが力を発揮できる組織には再現性があるのでは?」という問いへの、1つの答えでした。
ティール組織の実践者であれ
私はティール組織の実践者でありたいと強く願っています。
組織論について空理空論を振りかざして実践例や具体例に乏しい状態は、私にとって好ましくない。 現実の世界で、クリエイティブがよりクリエイティブらしさを保障される仕組みづくりに貢献していきたい。
そういう想いで、まずはCEO.FMを始めてみました。
CEO.FM企画案をテキスト化
ところで、リブセンスVP of Engineeringの@notoと以下のやり取りしてました。
実は私も一緒だったりしますw
— 竹馬力 (@tchikuba) January 31, 2020
文字起こし作ってくださいw
— noto (@noto) January 31, 2020
ツイートの通り、私も動画/音声コンテンツはあまり見聞きする方じゃないんですよね。テキストの方が、思索しながら熟読したりなど、自分自身で情報のインプットのスピードをコントロールしやすくて。
そこで私や@notoのような方のために😁、CEO.FMエピソード#10までの企画案を公開しておきます。配信前にざっとメモしている内容なので、実際は話が発展しているエピソードがあったかも。
まぁ配信の雰囲気は感じて頂けるかなと思います。 もし興味関心が湧いた方がいましたら、ぜひ聴いてみてください!
#1 CEO.FMに込めた思いなど
- 配信詳細
- クリエイティブが活躍しやすい組織をエンジニアリングする、というテーマ
- 要はティール組織なんだけど、自分のエンジニアとしての体験を踏まえた内容にしていきたい
- テーマはこれまでtwitterでつぶやいたものやブログで記事化した内容を元にインスパイアされたものにしていく
- 隙間時間の有効活用のために、できるだけ細かい時間配分を意識したい
- 5-10mくらいが理想
- 当初は1人で開始、回が進むにつれてできればゲストを呼びたい
- 1人だと話が膨らむか不安
- 対話の中でやった方が盛り上がるのでは
#2 配信スタイルと自己紹介
- アイスブレイク
- 5-10mと短い配信なのでできるだけ継続する
- できれば毎日配信にチャレンジする
- 365日配信にチャレンジ
- まずは10日の継続配信を目標に
- テーマを絞って配信
- 配信テーマ
- 自己紹介
- 配信詳細
- 現在何やってるか
- リブセンスでIESHILというプロダクトのEM
- Ruby on Railsの受託開発会社の技術顧問
- kiitokでエンジニアメンター
- 執筆関連(書籍紹介)
- 一時期副業手広くやりすぎたので整理
- 個人開発プロダクト2つほど
- クリエイティブ関連で書道教室に通い始めた
- これまでのキャリア
- エンジニア16年くらい
- 理系、大学では地震の研究「地球潮汐力の地震トリガーについて」
- 新卒は起業を志してベンチャー・リンクというバリバリの営業会社へ
- 1年足らずで退職後、小学校の教員になる勉強
- その後友人に誘われて起業しようとして失敗
- 反省を生かして2004年にエンジニアに
- 社畜フリーランス
- いわゆるSESで7年客先常駐
- 4年富士通、3年CCC
- 2011年前職で新規事業のEMとしてPRベンチャーへ
- 2013年リブセンス入社
- 1年転職会議
- 1年転職ナビ
- 5年IESHIL
- 現在何やってるか
#3 ネガティブな原体験
- 配信テーマ
- ネガティブな原体験
- 配信詳細
- ベンチャー・リンク時代の話
- 世の中がどういう力学で動くのか興味感心があった
- 自然と起業を目指すように
- 当時「企業家排出機関」と謳っていたベンチャー・リンクへ
- 原体験
- 睡眠時間4時間取るならやりたいことを1時間やって睡眠時間を3時間に削るべき
- 遅刻が原因で辞表を2回書かされた
- 「未達は死」フォントサイズ84・赤文字でメーリングリストに送られる
- イベントで私語してたら帰れと怒鳴られた
- どうしてそんな言い方するんですか?
- お前の給料誰が払ってんだ
- 営業行ってきますと出たあと
- カラオケ屋に行って仮眠
- 自宅に戻ってペーパークラフト
- 合理性に欠けるポイント
- 人によって適切な睡眠時間は異なる
- 一般的には7-9時間
- 私自身、平均睡眠時間が8時間になるよう心がけている
- 睡眠時間が削られるとネガティブ思考に陥りがち
- 時間の使い方は本来個人のもの
- 時間を守ることを否定してはいない
- 育つのに一定の時間がかかる新卒に給料泥棒と言っても仕方がない
- だったら新卒を採用すべきでない
- 問題の本質
- 極端なゴール思考は思い通りに行かなかった時の感情の揺れ幅が大きすぎて手に負えなくなる
- 複雑性の高い課題を解決するにはシステム思考で課題設定する必要がありそう
- 課題設定そのものが進化していく仮説検証的な姿勢が必要なのでは
#4 相手を人として見なくなった時に不幸が始まる
- アイスブレイク
- 配信の回を追うごとにご褒美
- エンジニアの嫁ちゃんの話
- 逆嫁ブロック
- 配信テーマ
- ティールオンラインカンファレンスでの気づき
- 配信詳細
- ティール組織研究会について
- そもそもティール組織とは何か
- 虐待が起きるのは相手を人と見ていない時
- 「人を機能としてみなす」ことはないか内省する
#5 新規事業に最適な組織運営
- アイスブレイク
- 「ザ・メンタルモデル」著者「由佐美加子さん」のTED動画
- 約2年前に公開されたもの
- 世界に自分がないと思っているものは実は自分の中にある
- 自分の中にあるものを世の中に出して問うことの大切さを訴えている
- 「世界を変える」大言壮語より身近な周囲の5人と共に幸せの方向に向かうこと
- 私:お金がないと思っていたけど既にある、という発想になる
- 一見、非現実的だけど実は凄く前向きな発想では
- 「ザ・メンタルモデル」著者「由佐美加子さん」のTED動画
- 配信テーマ
- 新規事業に最適な組織
- 配信詳細
- 新規事業はいわゆるゼロイチを生み出すもの
- 前職のPRベンチャーでの体験
- エンジニアリングマネージャーとして従事
- Facebookコマース/ソーシャルギフトサービス
- 外注していたシステム開発を内製にシフト
- エンジニアリング組織作り
- ウォーターフォール的な予めしっかり設計する文化からの脱却
- アジャイルやリーンスタートアップのプロセス導入を試行錯誤
- 気づき
- 半年後の目標を決めるMBO(目標管理制度)ではビジネスのスピード感に合わない
- 新規事業はクリエイティブの1つの形
- そもそもクリエイティブな仕事には従来型の目標管理のやり方は向いていないのでは?と考えるようになった
- 組織の運営自体をアジャイルやリーンなやり方に合わせることが大切
- 「俊敏」
- 「贅肉がない引き締まった」
- 一方で目標を設定すること自体に価値がないとは思わない
- 「信頼駆動開発」
- アドラー心理学「コントロールできること」「できないことを立て分ける」
#6 新規事業の在り方の変化
- アイスブレイク
- フィボナッチ数の回でお祝いと言ってたのに前回忘れてた
- フィボナッチ数の説明
- 配信テーマ
- 新規事業の在り方の多様性
- 配信詳細
- 体験
- 前職時代
- IESHIL
- レバレッジをかけて急成長を遂げるモデルの転換
- Ruby on Railsの開発者デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン(DHH)の至言
- 体験
#7 クリエイティブな仕事とは?Part1
- アイスブレイク
- FBで繋がってる姉がCEOFM聞いてるとFBに書いてた
- ハッとした→できるだけわかりやすく配信するよう心がけたい
- 配信テーマ
- クリエイティブな仕事とは
- 配信詳細
- 典型的な仕事
- 芸術家(音楽家、バンドマン、俳優、作家など)
- スポーツマン
- プログラマ(ハッカーと画家・ポール・グレアム)
- デザイナ、ハスラー(企画職)などのIT従事者
- アンチパターンを考えてみる
- 人を歯車のように見て制御(コントロール)しようとする
- 機械で置き換えられる定型的な仕事(創意工夫の余地がない)
- 原体験
- とある技術顧問先で現場の状況を踏まえず政治的にスケジュールが決定される
- 結論
- 個人:少なくとも裁量が専門性の範囲で権限移譲されている状態
- 全体性:現場のメンバーに寄り添って現場がクリエイティブを取り戻すような働きかけをする
- 典型的な仕事
#8 クリエイティブな仕事とは?Part2
- アイスブレイク
- フィボナッチ数8おめでとう
- 次回は13回目の配信
- 配信テーマ
- クリエイティブな仕事とは②
- 配信詳細
- 前回はクリエイティブな仕事を「専門性の範囲で裁量が保障されていること」と定義した
- 今回は「専門性の定義」について
- 特定の分野についてのみ深く関わっているさま。高度な知識や経験を要求されること、またはその度合い。
- 原体験(興味関心事の変遷)
- 大学生時代「教育」「新規事業」「経営」
- エンジニア「エンジニアリング」「プロダクト」「組織」
- 以前は「IT」「新規事業」「教育」
- 現在は「組織」「クリエイティブ」「エンジニアリング」
- 結論
- 専門性の定義は従事する個人に委ねられていて、可変なもの
- 組織(他の誰か)がオーソライズするものではない
- 多様性が増す時代にあって、誰一人として同じキャリアを歩む人はいない=その意味で専門性のない人もいないと言えるのでは?
- 余談:トライセクターリーダー
- 民間、公共、非営利組織の3つのセクターの垣根を越えて活躍するリーダーのこと
- 藤原和博氏・三角形クレジット理論
- 余談:トライセクターリーダー
#9 コンウェイの法則の本質
- アイスブレイク
- オブジェクトから想像力を働かせること
- 配信テーマ
- エンジニアリング
- コンウェイの法則
- エンジニアリング
- 配信詳細
- システム設計は、組織構造を反映したものになる
- 人の織りなす世界がプログラムに反映されること
- 原体験
- 無理なスケジュール、要件変更が頻繁、外注との棲み分け
- プログラムの複雑性が増して手がつけられない状態に
- 時間をかけてテストコードで保護しリファクタリング(組織も)
- 人と法則(システム)は表裏一体=コンウェイの法則の本質(逆の矢印もあるのでは)
- 法則は人が発見(開発)している
- ニュートン/ファラデー/ケプラー
- 人は法則(システム)からは逃れられない
- 法則は人が発見(開発)している
- エンジニア的な目線(主にボトムアップ)から組織改善へのアプローチの可能性を模索するのがエンジニアリングマネージャーの仕事ではないか
- システム設計は、組織構造を反映したものになる
#10 クリエイティブな組織における適切な評価
- アイスブレイク
- 初回で365日毎日配信、まずは10回を目指したいと宣言して無事に継続
- モチベーションは今の所大丈夫、むしろ+
- ご褒美はマイク
- 配信テーマ
- クリエイティブな組織における適切な評価
- 配信詳細
- 原体験
- 前職でやっていた360°フィードバック
- KPT(Keep/Problem/Try)を1人1人言い合う
- なんとも言えない感情(悪くない)
- リブセンスでは359°でオンライン(イケてない)
- 古い目標管理制度だと一方通行
- より双方向の評価経済であるべき
- 信頼関係を築くことがまず前提
- 原体験
最後に
ちなみに10回目の配信でご褒美としてAmazonでポチったマイクはこちら。
#ceofm 用の🎤が早速届いた😆
— 竹馬力 (@tchikuba) February 2, 2020
10回目の配信のご褒美😊 pic.twitter.com/xjS8xmpDlN
12回目の配信からこのマイク使って収録始めました🎤
ちなみにCEO.FMのハッシュタグは#ceofmです。 感想/ご意見などあればTwitterアカウント@tchikubaまでぜひ!
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