昨晩「非エンジニア起業家に求められるプログラミングスキルとは」 というイベントに参加してきました。
久々サムライインキュベートなう pic.twitter.com/H9RSzbhKfQ
— Tsutomu Chikuba (@tchikuba) 2017年7月18日
私はエンジニアで本来参加対象者って感じではないんですが、参加した目的は以下でした。
- 参加者がエグゼクティブ向けプログラミング教育のターゲットとなる可能性のある人なので、話してニーズがあるかを確認する
- 起業家にどれだけプログラミングスキルが求められる温度感なのか確認する
- 今進めているプログラミング教育メディアの構想の壁打ちをしてみる
目的は概ね達成できたかなと思っています。 参加者の中で実際にニーズを持っていそうな人・ペルソナが特定できなかった部分はちょっと課題。
OFFICE DE YASAIというサービスを運営している 株式会社KOMPEITOのCEOの川岸さん(登壇者)と話して感じたんですが、 ある程度ステージが進んだエグゼクティブだとより短期的な成果を求めるのでどこまで何が良くなるのか? ということを提示できないとニーズを掘り起こすのが厳しそうだということ。
また、その意味ではよりアーリーステージの起業家の方がニーズがあるのかもしれないと思いました。 ただ、アーリーステージ起業家の場合だと、本人がプログラミングスキルそのものを身に付けるという話なので、 その意味では私が想定するエグゼクティブ向けプログラミング研修とは違うかも。
全体的にエンジニアの私にとってはそれほど真新しい話はなかったんですが、 サムライインキュベートが支援するようなサービス開発のベンチャーは基本的に起業家がプログラミングできることか チームにエンジニアがいることが支援の条件でやはりアメリカ同様プログラミングスキルに対する ビジネス評価の温度感は高いです(当然か)。
あとは以下、昨晩のメモと感じたことを箇条書きで記しておきます。
- アメリカにはプログラミングスクール女子校がある
女性向けサービス開発を行う上で女性の感性が必要なので女性がプログラミングスキルを身に着けて起業家になる女子校があるそう。 嫁に運営やらせたら面白いかも?とちょっと思いました。 こういうニッチに特化した方が集客しやすい側面がありそう。
- エンジニアを起業家にする教育を施す学校のニーズは一定あるかも?
登壇していたG’sアカデミーも起業家向けのプログラミング教育を行ってますが、 むしろエンジニア界隈で最近主流になってきているプロダクトマネージャーの流れで、 エンジニアを起業家にする方が筋が良い場合があるのでは?と思いました。
その延長線で、エンジニアを起業家にする教育を施す起業家養成学校をやったらニーズはありそうな気がしたんですがどうでしょう。
- 和田さん曰く「プログラミングとエンジニアリングは分けて考えている」
最低限動くモノづくりができるというプログラミングと、より良い設計やコードといった高度なエンジニアリングとは分けて考えている、 ということ。 CEOはプログラミングはできるべき、エンジニアリングまでは必要ない、とのこと。この主張は分かりやすく共感できた。
- G’sアカデミー児玉さん曰く「スクールの立ち上げに複数関わってきた経験から言えば、集客は難しい。良い講師を揃えれば生徒が集まるかというとそうでもなく工夫が必要」
直感的に経験からの重い言葉と理解しました。 個人的にはスクール立ち上げの経験がないので実感としてはまだ分からないですが、 恐らくスクールに参加しようと思わせるマーケティングが必要だということと理解しました。
現在少しずつ実験的に開発を進めているプログラミング教育メディアの構想は筋は悪くなさそうという感触は得られました。ただ、ターゲットとなるペルソナは今回のイベントの参加者とはちょっとズレがあるのでその点は考慮が必要で引き続きヒアリングを進める必要がありそう。