tchikuba's blog

クリエイティブが輝ける組織をエンジニアリングする

Bufferにインスパイアされて、以前から私が書き溜めていた21世紀型ニュータイプ組織を晒してみました

CEOの年収2000万円ほか全社員の給与を公開中、Buffer創業者に聞く「過激な透明性」のワケ というHRナビの記事に興奮したのでこれは久しぶりにブログ記事を書しかない!と決意しました。 興奮したのは自分が起業したらこういう会社にしたいな、こういう組織が良いな、と思って以前から書き溜めていた内容と結構重複するところがあったからです。 この記事、タイトルが内容のごく一部というか表層的な部分しか表現出来ておらず、何かチープな印象すら受けるんですよね。。 給料を公開してる事実自体、実は物凄く小さいことで、もっと根源的な組織論みたいなものがテーマで、21世紀に新たに拡大していく有機的な組織の本質を 浮き彫りにしてくれていることが、この記事の核心なんです。なのでまだ読んでない方は是非熟読をオススメします。

まず本題に入る前にこの記事を読んだ人の感想をピックアップしてみます。

こういう捉え方はちょっと寂しいような気もしますが、私はむしろこの規模の企業の社長としては貰ってない方だなと率直に思いました。 と同時に従業員の平均給与はそこそこ良いのかなとも思います。 ビジネスは仕組み作りなので、Bufferはそれが着実に出来ているということなんじゃないでしょうか。


この意見は私もその通りだなと思いました。これからは資本主義で競争するのではなく人道主義で競争する時代になっているのだと確信します。 インターネットが普及したことで物事がオープンになり、資本主義の為に多少なりとも人道主義を犠牲にすることが出来ない程、衆人監視の目が光っているのだと思います。


ホントそうですよね!記事では自律分散型の組織運営としてフレデリック・ラルーの講演内容から引用して紹介していますね。 このフレデリック・ラルー(Frederic Laloux)という人、カタカナでググっても全然情報出てこないんですが、 Reinventing Organizationsという本の著者のようです。

直訳すると再発明組織ですね。まさにこのブログ記事のテーマ。


確かにBufferはグローバル企業で日本に閉じた場合に上手く行くかは必ず議論として出るところかと思うのですが、 ここはむしろ日本でも組織のイノベーションの波からは逃れられないと思います。実感値として。


Kaizen PlatformのUSオフィスとBufferが同じビルってのはへぇ×2でしたw


このようにざっとSNSから声を市況かぶ全力2階建てばりに並べてみましたけど概ね好意的な意見が多かったように思います。 中には少数ながら給料公開とかダメでしょって見解の方もいましたが。 そしてやはり給料のことよりも組織論の部分に感じ入る方が多かったんじゃないかなと。

んで、このHRナビの記事読んで思い出したのが、私が常日頃書き溜めていた「もし自分が起業するなら」というタイトルのgoogleスプレッドシート。 かなりこっ恥ずかしいようなタイトルではあるんですが、今回の記事で紹介されていた事例のいくつかと共通する点が少なからずありました。 情報をオープンにした方がより良い方向に進むという実感があるので思い切って晒してみようと思います。

明朗会計

全社員が貰っている報酬を内外問わず公開する。

透明性

小声でヒソヒソ隠れて話をする必要のない会社にしたい。ヒソヒソ話が多い職場は気持ちが悪い。

アメーバ経営

会社の組織を10人前後で構成する小集団に分け、独立採算制を徹底させる「部門別採算制度」の仕組み。

小組織

10人前後のスペシャリスト同士が集まって高効率な組織を作る。報酬も会社の利益の山分け方式など。 この組織はスペシャリストだけがおり自身でマネージメントを兼務する為、マネージャーは必要ない。

評価制度

四半期毎など従来型のスパンでの目標管理シートではビジネス環境の変化による目標変更に柔軟に対応出来ない。 そこでよりアジャイルな評価制度を取り込む。

自社開発

技術を外部に委託せず自社で賄いこれを財産とする。

社会的意義

会社が社会に提供している価値に内外問わず誰もが共感してくれる。むしろ共感しない人がいない。

ノー残業

従業員の残業を原則禁止とする。家族や勉強会など社外のコミュニティを大事にすることを奨励する。


ここ1年くらいで書き溜めてきたものなんですが、読み返すとまだ抽象的過ぎるものもありますがベースラインは的を得ている気がしています。 Bufferのジョエル・ガスコインCEOもインタビューで言ってましたが、これまで既存の組織にいくつか所属していて感じた違和感をベースに、本来あるべき組織について、理想論じゃん無理無理的なことは全く考えずに書き溜めてきたものです。 個人的にはまだまだ網羅的にちゃんと考えきれていない点もあるかなと思っているので今後この記事をちょっとずつ更新していこうと思います。